本日は一日、移転価格問題に関するセミナーに出席。なにやらいろいろとややこしい問題だが、中国で日系企業での製造業に携わるからには避けて通れない案件である。内容についての詳細は省くが(というかうまく説明できるほど理解できてない)、しかしこういう動きが始まると、日本での開発系の業務がどんどん海外に出て行く流れが加速することになるのでは。少なくとも経理や財務関連の仕事が激増することは間違いないが。
それにしても日本で今まで通りエンジニアリングの仕事をしていたら、こういう方面に触れることもおそらく無かっただろう。そういう意味では良いスキルアップにはなる。もっともこの手の話は無論全くの素人。なので、まずは基礎の基礎から勉強していかなければ。仕事柄、数字には強い方だと思うが、それとこれとは全然性質が違うからなあ。せめて会社のバランスシートやキャッシュフローぐらいは内容も含めて理解できるようにならんと。
ところでこのセミナーには会社の同僚数人と出席したのだが、昼休みに飯を喰っているときに出た雑談で、そのうちの一人がいわゆる「回族」であると知った。回族とは中国に住む少数民族のうちの一つで、イスラム教を信奉している人たちのこと。少数民族と言っても中国の人口に占める率は比較的多く、分布地域の最も広い民族だとか。一般的に回族の人たちはモスクを囲んで集まって暮らしていることが多く、実際に北京にも「牛街」という回族街がある。その人もそのあたりに住んでいるという。
イスラム教と言えばコーランにしたがって女性は顔を隠すとか酒は飲まないなどの厳格な戒律を想像するが、しかし最近の回族の人たちの間ではそれほど規律は厳しくないらしい。しかしやはりたとえば豚肉は絶対に食べないなど、基本的なところは守っているそうである。そういえばお昼に会社で支給されている仕出しの弁当は豚肉を使った料理が毎日のように出るがどうしているのかと聞いたところ、素材をムスリム用に選んだ専用弁当を注文しているそうである。そうだったのか知らなかった。
ちなみに今日お昼を食べたところは普通の中華料理屋だったけれど、選んだメニューはもちろん豚肉ものは一切無し。試しにたまには豚肉も食ってみたくならないかと聞いたら「絶対にいや」だそうで。当たり前か。まあ好き嫌いとかそういう問題じゃないもんな。豚は無いけれど鶏や牛の肉料理を美味しそうに食べておりました。
中国に来て早一ヶ月。いろいろ体験させてもらってます。
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