今日の北京は朝から雨。たまに夕方に雷混じりの夕立が降ることはあったものの、こうして一日中雨が降り続くことは、北京に来て初めてである。一年を通じて乾燥している北京では、このように雨が降り続くということは大変珍しいらしい。よもや人工降雨を降らせるためにミサイルをバンバカぶっ放したことはないと思うが、まるで日本の梅雨を彷彿とさせる雨景色は、これもまた異常気象なのだろうか。
それにしても北京の街はどこもかしこも水浸しである。もともと雨が少ないためだろうか、そもそも雨が降ったときにその排水をどうするかをまったく考えられていないようなのだ。たとえば日本の道路は中心部を最高点にあまねくカマボコ型をしており、道に降った雨は自然と道路脇の排水溝に流れる構造になっているが、北京の道路はあくまでもフラット。そのため道のあちこちに水たまりが出来ており、そこを車が猛スピードで突っ込むものだから、水しぶきが盛大に上がる。道路を歩いている歩行者はたまったものではない。歩行者や自転車用の道もまたしかりで、ボコボコと陥没した部分に水たまりが出来、歩きにくいことこの上なし。道路の陸橋部分も排水溝があるのかないのか、橋の上に溜まった雨水がまるで滝のように下の道路に吐き出される始末。
それでも雨が降ったおかげで気温はぐっと下がり、ここのところ続いていた猛烈な蒸し暑さもとりあえずは一区切りついたのはありがたい。今日あたりはエアコンの稼働率もかなり少なくなっているだろうから、北京の電力系統を司る中の人たちもほっと一息だろう。だが天気予報によると、週明けからまた暑さが戻ってくるようである。つかの間の、涼の記憶を残して北京の夏は、続くよ続くよどこまでも。気温の変動があまりに大きいので、体調を崩さんように気をつけないとなあ。
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