北京に来て二十日ほどたち、生活するにもだいぶ慣れてきた。以前も書いたが、今住んでいるところはホテル並みのホスピタリティが提供される言ってみれば高級マンションで、非常に快適な住環境を送ることが出来ている。また我が家のまわりには徒歩圏にカルフール(家楽福:ジャーアールフー)をはじめローカルのスーパーもあって、日々の買い物などもとりあえずは困ることはない。ちろんまだまだ言葉の問題があって、レジのおばちゃんにいきなり早口で話しかけられても内容の二割も理解できないこともあるが、少なくともそれらのスーパーにいけば日本の食品をはじめとしてなんでも売っており、少なくとも喰うものが無くて困るということもない。
だがやはり困るのは、日本の書籍や雑誌がなかなか手に入りにくいということである。北京にも日本の書籍類を扱う書店があると聞き、先日さっそく行ってみた。文庫本や週間月刊誌、雑誌のたぐいなど一応はそれなりの品揃えではあったが、やはり日本の書店のようにどんなジャンルのものでも何でもあるというわけではない。もちろん値段も相当高く、概して日本での定価の倍から物によっては五倍もする。どうしても今すぐ読みたいとなれば別だが、この値段だとやはりちょっと買う気にはなれない。
日本同様、最近中国では通信販売も市民権を得てきたようで、ネット経由で物品を購入することも普通になってきているらしい。日本では私も常用していた amazon.com が提携している joyo.com あたりが最大手なのだろうか。しかし残念ながらここでは日本の書籍は扱っていないようだ。残るはそれこそ amazon.com で海外発送してもらうという手もあるが、結構な送料を、しかも一品ずつまとめて取られるので、品数が増えるにつれ送料もばかにならなくなる。また下手に文庫本でも買おうものなら、本体よりも送料の方がはるかに高いということにもなりかねない。
ということでいろいろ検討した末、一度日本の実家宛に通販で購入し、ある程度まとまったところで北京まで郵送してもらうという非常に原始的な方法をとることにした。なんだかんだで手間と時間はかかってしまうが、確実かつ比較的安価ではあるわけである。いろいろお世話になります>伊勢原方面
で、先日その第一弾が送られてきた。かみさんは雑誌やらなにやら何品かお願いしていたようだが、今回私が頼んだのは重金属系音楽雑誌 BURRN! である。とりあえず今回は一冊だけだったが、届くとなんだか大変嬉しい。大変嬉しいので、私の知り合いは一人一冊ずつ私好みの本を送ってよこすように。しかしなんだかこうして海を渡って希望の品が届いてみると、戦時中、最前線で救援物資を待ちこがれる兵隊さんの気持ちがなんとなくわかるような気がする。
どうでもいいが今月号の表紙のオジー氏、お稚児趣味疑惑裁判でめでたく勝ったはいいが、疲れてすっかり老け込んでしまったマイケル・ジャクソンかと思いました。
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