ここのところの北京赴任の一件で何枚か上半身の写真を撮る機会があった。そこで気がついたのだが、なんと私の顔が歪んでいるのである。鼻筋を中心として、左側に比べて明らかに右側の顎のラインが膨らんでいるのだった。
なんなんだこれは。最初は写真を撮る時の顔の位置の問題かと思ったが、何度か撮影した写真を見ても、どれも右側の方がぷっくりと膨らんでいる。慌てて鏡を見てみると、確かに右側の「エラ」の部分が左側よりも外に突き出している感じがする。たとえるならば、旧・宍戸錠の右側のみライト版か。どんなたとえだ。しかし、今まで全然気がつかなかった。以前はこんなことは無かったのに、一体どうしてこんな顔になってしまったのか。
こんなになってしまった原因をあれこれ考えてみると、どうやら私の咀嚼の方法に問題がありそうだと思い立った。どうも私は食事の時に物を噛むのに、いわゆる「片噛み」の癖があるようなのである。改めて食事時に己を観察してみると、ほとんど右側でしか咀嚼をしていないのである。
そういえば一年ほど前、左側の奥歯が虫歯になり、忙しさにかまけてしばらく放置していたことがあった。おそらくその時に虫歯のある左側を避けて右側のみで咀嚼する「片噛み」が癖になってしまったのだろう。その状態が数ヶ月続くと、ほとんど使わない左側の顎の筋肉は徐々に衰えてくる。右側だけでしか物を噛まないのだから当然である。その結果、今のような歪んだ顔のラインが形成されてしまったというわけだ。試しに左側で咀嚼してみると、二十回ほど噛んだだけなのに顎の筋肉が異常に疲れ、もうそれ以上噛むことが出来なくなってしまった。ううむ、筋肉の衰えは相当深刻のようだ。
いろいろ調べてみると、片噛みが原因で体のバランスが崩れ、頭痛、肩こり、顎関節症、背骨の歪みから、内臓疾患に至るまで、場合によっては深刻なダメージを被ることもあるようだ。たかが片噛みと侮るなかれ、ということか。とりあえず私はまだ症状は出ておらず、この段階で気がついてラッキーだったのかもしれない。まずは歯科医に診察してもらって現状を正確に把握し、それから正常な噛み合わせバランスを取り戻すべくリハビリを開始だ。
ここをご覧の皆さんも顔が歪んでないだろうか。一度じっくり自分の顔をチェックしてみることをおすすめする。
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