北京出張の行きの飛行機の中で鑑賞。両親を失った三人兄弟が遺産を狙う親戚の伯爵を相手に知恵と勇気で戦う、という話。寡聞にして知らなかったのだが、原作は世界的に有名なファンタジー小説だそうで。
まるでティム・バートン作品のような幻想的でダークな世界が舞台で、重厚なゴシック・ホラーに出てくるような屋敷や時代がかった登場人物たちの衣装など、絵的にはなかなか楽しめる。しかしジム・キャリー演じるオラフ伯爵が、「憎めない悪役」というよりも本物の極悪人なので、なんとも生々しくていけない。エキセントリックなサブ・キャラクタ(強迫観念症を煩った叔母さん役でメリル・ストリーブがいい味出している)も多数出てくるが、どうも今一つストーリーから浮いているような気も。
ただ主人公の三兄弟が大変可愛く、とくに長女役のエミリー・ブラウニングはまだかなり若いのに演技力も確かで、今後の注目株だと思う。
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