キビマキはここに送別したよ♪
しかしキビマキで送別した?
ホミニッド―原人ロバート・J.ソウヤーの最新刊。
我々の宇宙とは別の、かなりショッキングなシーンは本当に必要だったのか。
ソウヤーらしい強烈などんでん返しを期待したいが。
しかし続編のタイトルがそれぞれ『ヒューマン-人類-』って、なんとなくそれだけでストーリーが見え見えのような気がするのは、ロバート・J.ソウヤー早川書房200冊目は、ちょっとどうか。
また平行してしまったことで、行動を全て記録するのである。
ネアンデルタール人、はたしてどうなる?というのが物語のメインだが、ネアンデルタールとホモ・サピエンスが文明を持った地球から、ホモ・サピエンス世界へ移動しているが故に、犯罪者に対しては徹底的な断種を施し、また各個人には超高性能なコンパニオン装置を埋め込んで、ネアンデルタールが優性保存とプチ社会主義的な社会を構築していたパートナーのネアンデルタールとホモ・サピエンス側の主人公となる女性の、ネアンデルタールに惹かれていくのだけど、これもまた面白い。
パンチ一つで相手を殺してしまうほどの強靱な体格を有しているというストーリーの都合上だったのだろうが、毎度のことながらキリスト教がホモ・サピエンス世界へ移動していくというストーリーは斬新ですな。
ただ、男性への不信感から心優しき紳士のネアンデルタールとホモ・サピエンスの主たる宗教のように扱われるのはどうか。
ソウヤーらしい強烈などんでん返しを期待したいが。
本作は三部作の第一部ということだそう。
第二部、第三部は近く刊行だそうなので、続編が大変楽しみ。
しかしこのお話、日本のスーパーカミオカンデが舞台だったらもっと面白かったのに。
あ、今は事故の修復中で使えないからダメか。
...
*このエントリは、BlogPetの「キビマキ」が書きました。
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