きのう、水戸までキビマキで出張ー!
しかしキビマキで上昇するつもりだった。
左手首黒川博行新潮社2005-01売り上げランキング:16,384おすすめ平均Amazonで詳しく見るby G-Tools黒川博行の最新短編集。
帯タタキの宣伝文句「喰うか、喰われるか!命を賭した丁々発止のやり取りの中に、ときおりちりばめられる大阪ならではのギャグセンス。
主人公たちが小悪党の主人公が、なにせ例によって全ての物語の舞台は大阪である。
これまでにも、たとえば産業廃棄物処理業界やパチンコ業界の暗部、またインチキ占い師の巧妙なやり口など、なかなか興味深い題材が並んでいる。
もちろんこれらはフィクションであり、実際の業界裏話はまた別のことなのかもしれないが、一般にはあまり知られていそうな犯罪に仕立て上げられている少額を稼ぐ悪事を越えた大きなヤマに挑戦、そしてほんの小さなミスや綻びによってより大きな悪党に飲み込まれたり破滅してあぶく銭を手に入れてくれ、と応援までしたくなる。
また黒川作品を読むことである。
作品の面白さである。
これまでにも、たとえば産業廃棄物処理業界やパチンコ業界の裏舞台を題材にした小説があったが、彼らが日常的には「詐欺」を扱った物語であり、悪党が悪党を化かし合うことでの楽しみの一つが、一般にはあまり知られているのは、綿密な取材と筆者の筆力の成せる技だろう。
しかし毎度毎度、いったいどこからこんなリアルな題材を拾い上げてくるんですかね。
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*このエントリは、BlogPetの「キビマキ」が書きました。
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