花粉舞う春

本日は午後より都内某所に外出。おもてはまるで桜の季節のような陽気。都内外出時はスーツ着用が常なのだが、今日はその上に冬用のコートを着ていったら暑くてかなわなかった。今年の冬は当初の暖冬予想に反して思いのほか寒かったけれど、こうして季節が巡ればまた春がやって来るわけである。生きてるって素晴らしい。

しかしそんな春の陽気に気をよくするのもつかの間、外を歩くと一気に鼻がムズムズしだしてクシャミが連発する。私も現代人らしく花粉症持ちなのだが、症状としてはそれほど酷くはなく、せいぜい鼻水とクシャミが出る程度。それでも花粉が飛び出した今月初め頃からグズグズとした花粉症特有の不快感を感じていたが、今日は今シーズン最悪の案配である。そういえばスギ花粉の飛散状況サイトを見てみたら、今日の飛散予報は「非常に多い」だった。いやまったくその通り、と垂れる鼻水を気にしながら都内を闊歩する私だ。

なんでも今年は例年の十～二十倍のスギ花粉が飛ぶそうである。しかも今年は山間部の積雪量が非常に多く、雪の下に隠れた杉から花粉が飛び始めるまで相当時間がかかるそうで、したがって花粉が飛び交う期間も例年以上に長くなるとのこと。暖かくなって嬉しい反面、花粉舞う憂鬱な季節でもある今年の春は、まだまだ始まったばかりである。