ふと気がつくと春分の日も過ぎ、いつの間にやら三月も後半。寒かった今年の冬も通り過ぎて、このあとすぐに春が来る。そして夏が過ぎ、秋冬もよせてはかえし、暮れだ正月だ、ということになるのだろうか。月日は百代の過客、とはよく言ったものであるなあ。しかしこう不自由もなく季節の変化を味わっていられるのも今のうちであろう。せめて今は過ぎ行く時間を精一杯感じ取るようにしたいものだ。などと妙に感傷的になる今日この頃。ああそれもこれも花粉にやられた右脳のせいか。
ところで今年の冬は当初の予想に反してかなり寒かった。関東でも何回かそれなりの雪が降ったし、東北や北陸ではもはや雪害と言えるほどの記録的な降雪量だったようだ。北海道北側沿岸の流氷もかなり多いらしい。翻ってみると昨夏は大変な酷暑で、おまけに大雨の被害も各地で発生したのは記憶に新しい。夏に暑くて冬に寒いのは結構なことではあるが、しかしものには限度というものがあって、何事も度を超すと大変困ることになる。ところでこうした異常気象はなにも日本だけではなく、最近は地球規模での大雪や大雨、あるいは大寒波、干ばつ、洪水が頻発している。それもこれも温暖化の影響だとの説が有力だとのこと。『天災は忘れた頃にやってくる』は寺田寅彦の言葉だったが、前世紀のエネルギー浪費のつけがどんな形で現れるのだろうか。
それはそうと今年のスギ花粉である。シーズン前は散々酷い酷いと言われていたわりに思ったほどではないなと感じていたのだけど、気温が上がって花粉の飛散量が一気に増えた先週から突然激化。おかげでくしゃみ連発、目はショボショボ。油断すると鼻水が垂れるものだから、一日中フンガフンガ言ってる始末である。私は「怪物くん」に出てくるフランケンか。そーでがんすー。それはオオカミ男だ。
とりあえず今日、明日は雨模様となるようなので花粉の飛散も一服といったところだろうが、今週後半からまたぞろ飛びまくるに違いなかろう。ああ鬱陶しい。花粉なんかない(に違いない)怪物ランドに俺も行きたい。
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