昨年 11 月のオーストラリアから約二ヶ月の短いオフが終わり、いよいよ明日から 2005 年シーズンの WRC が開幕である。今年も昨年同様に全十六戦で行われる WRC、開幕戦は例年通り、今年で 73 回目の開催を迎える伝統と格式のモンテカルロ・ラリー。
このラリーは天候の変化に道路状況が大きく左右され、したがってタイヤ選択が雌雄を決することも多く、WRC ラウンドの中ではもっとも難しいイベントの一つと言われる。しかし、なにせシーズンの行方を占う開幕戦である。まずは一発目で勝って一気に波に乗るか、はたまた苦難のシーズンの前哨となるのか。どのワークス、そして各ドライバーも相当に気合いが入っている模様。新鋭、ベテラン入り交じった、火花散る全開バトルが展開されることは間違いない。
ところで今年の WRC の大きなトピックは、三菱とシュコダが新しいマシンとともに WRC に完全復帰したことだろう。マシン開発失敗による大不振、資金難、そして不祥事など数々の試練を乗り越え、WRC に帰ってきてくれた。両ワークスともに長年 WRC を支えてきた老舗だけに感慨もひとしおである。もっとも両ワークスともに肝心のマシンの熟成にはまだ時間がかかるようだから、いきなり序盤から上位争いをするのはかなり難しそうだが、それでも WRC の世界に帰ってきてくれたというだけで大変嬉しい。やっぱり深紅のスリーダイヤとグリーンフラッグがいないと、WRC はつまらない。
ということで WRC 開幕なわけである。去年は最終戦のオーストラリア・ラリーを観戦することが出来たが、はたして今年も生 WRC できるかどうか。もし見るならば、超高速グラベルのフィンランド、または灼熱のメキシコ、あるいはターマックイベントのドイツかコルシカ、もしくはカタルニヤあたりを是非とも見てみたい。言うだけならタダなわけだが。
参考URL:
三菱 WRC
SUBARU MOTOR SPORTS
World Rally Championship Official
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