■三菱 2005 WRC 参戦体制
三菱の2005年 WRC への参戦体制が決定したようだ。
まずドライバーラインナップは、今年から三菱のエースとして加入したジル・パニッツィに加え、プジョーから移籍したハリ・ロバンペラのダブル・エース体制になる模様。「パニやん」ことパニッツィの残留は当然として、ロバンペラが新たに加入したのは心強い。フィンランド出身らしく高速のグラベル(未舗装路)ラリーには滅法強いので、ターマックを得意とするパニッツィとのバランスも良さそう。
そういえば先月見に行ったオーストラリア・ラリーも高速グラベルの代名詞のようなイベントだが、主力級が続々脱落する中でロバンペラはきっちり二位フィニッシュして実力を見せつけた。マルコ・マルティンがプジョーに移籍したことで、結果的にはプジョーから解雇された形になったわけだが、まだまだ十分戦える力はある。ちなみにロバンペラと私は同い年。頼むぞロバンペラ。おっさんだってまだやれるってことを見せつけてやってくれ。
さらにサードドライバーとして、最終的にジャンルイジ・ガリが決定。今年はガリを含めて三人の若手がセカンドをつとめ、来年はその中から一人がサードとして選ばれると見られていたが、サルディニアやカタルニアでそれなりの結果を残したことが評価されたようだ。来年は主にヨーロッパのイベントでランサー WRC 2005 をドライブすることになりそう。
ということでドライバーラインナップが決定したのだけど、ただちょっと気になるのが、三菱が発表した文面で「ガリは場合によっては、セカンドカーの『ランサーWRC05』をドライブすることになる」という一文。ってことは、パニッツィは全戦参戦ではない、ってことっすか?ううむ、よくわからん。
一方、マシンの開発も進んでおり、2005 年 WRC 開幕戦のモンテカルロからさっそくランサーWRC 2005 バージョンを投入するとのこと。外観上は 2004 年バージョンから大きくは変わらないものの、WRC の新レギュレーションに合わせて車両全幅がこれまでの1,770mmから30mm拡大し、最大1,800mmとなるほか、フロントおよびリアフェンダー、リアクオーターパネル、バンパーなどの形状変更を行うとのこと。写真を見ても外観的には確かにそれほど違いはないような気もするけど、カラーリングが若干変更されたようで、これがなかなかカッコいい。そういえば、ついでにタイヤもミシュランからピレリにスイッチされるらしいけど、そんな話って出てたっけ。しかしそんなにいきなりいろいろ変えて大丈夫なんだろうか、と余計な心配をしてみたり。
ともあれ、いよいよ体制も決まって、これで古豪復活となってくれれば。もっともいきなり上位争いは難しいかもしれないが、なんとか頑張って、できれば来年前半で表彰台、マシンの熟成が進んだ後半には悲願の優勝を目指してほしい。まずは 2005 年開幕のモンテカルロ・ラリーまで、あと一ヶ月。楽しみですなあ。
もういっちょテスト。
なんだか変だ…。
投稿情報: ハマダ | 2004年12 月 8日 (水) 10:43