先日の台風 22 号の記憶もあたらしいところだが、なんだか今年は次々と台風が上陸している。もしやこれは地球温暖化による気象変化の前触れなのかも、とも思う昨今。しかしそれにしたって多すぎである。もういい加減勘弁してほしいと、天に向かって泣きを入れたい気分にさせられるが、南の海には早くも次の台風 23 号が日本に向けてジリジリと接近中である。
ところで台風については従来、米国が英語名(人名)を付けていたのだが、北西太平洋領域で発生する台風に関しては、日本のほか 14 カ国が加盟する「台風委員会」により固有の名前がつけられることになっている。その名前の一覧はこのリストの通りで、ちなみに先日の台風 22 号は「Ma-on(マーゴン)」。したがって自動的に次の台風 23 号は 117 番目の「トカゲ」ということになるわけである。この「トカゲ」は見ての通りの日本語。なぜに台風なのにこんな珍妙な名前なのかというと、日本からのリストは一貫して星座名を挙げているためである。つまり爬虫類のトカゲではなく、とかげ座のトカゲなのだ。
ちなみに、とかげ座は、はくちょう座とアンドロメダ座の間あたりにある。まわりをメジャーな星座に囲まれ、特に明るい星もなく目立たない小さな星座で、そういえばあったよな、そんな星座も、というほど印象は薄い。正直言って私も空を見上げて正確に場所を指し示す自信がない。
ということで台風「トカゲ」であるが、例年であればこの時期の台風は強い偏西風に流されて日本にはやってこないはずである。しかし太平洋高気圧がよせばいいのに頑張って、南西から北東方向に気流が流れるような気圧配置になれば、またぞろ上陸コースを大驀進!という可能性も十分あり得る。今のところ「トカゲ」の強さは不明だが、衛星写真の様子からすると、台風 22 号をも凌ぐ、かなり強烈な台風に育ちそうな予感がする。現在の位置と速度から考えると、日本に接近するのは来週の週明けから半ばぐらいだろうか。いやもうほんとに、勘弁して下さい。大勢で泣きを入れれば逸れてくれませんかね。
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