今日は私を雇用する会社の創立記念日で、会社はお休みなのだった。ちょうどと言うかなんと言うか、台風一過で天気も快晴。こんな平日に休める機会もなかなか無し、さらに天気も快晴言うこと無し。とくれば行ってみますかどこぞにか。ということで、急遽ではあるが美味しい蕎麦を喰いに八ヶ岳方面へ行ってきた。
まずは本日のメイン・イベントである山梨の蕎麦の名店「翁」へ。全国にその名が轟くほど超有名店だけあって、週末などは長大な待ち行列が発生するそうだが、さすが平日だけあってか客は我々のみだ。メニューは「ざる」と「田舎蕎麦」の二つだけとシンプルなシステム。それぞれ一枚ずつ頼んで、待つことしばし。
運ばれてきた「ざる」は細打ちで白っぽい、「田舎蕎麦」は太打ちの黒っぽい蕎麦。さっそく頂くと、「ざる」は見た目通り繊細で上品な味。噛むとかなり弾力があり喉越しもいい。「田舎」の方もこれまた見た目通りに相当のコシで歯ごたえがある。いかにも十割蕎麦らしい素朴な味わいだが、噛んでいるうちに甘みが出てくる。ただ麺が太いせいか「田舎」の方は量が少なめに感じる。これなら大盛り、もしくは二枚ぐらい軽くいけるやもしれん。
また、麺も美味いが、ツユもまた良い。ツユ自体はカツオだしの効いた濃い目で少ししょっぱい感じがするが、薬味のわさび、大根おろし、長ねぎを適量入れるとちょうど良い具合に。
ちなみに清潔感あふれる店内には余計な BGM 等が流れていないので、落ち着いて食事ができる。また蕎麦本来の味を大切にしているのか、店内は禁煙。いいことである。
美味い蕎麦を堪能したあとは、定番の某山山頂へ。今日は台風一過で雲一つ無い快晴で、標高二千メートルの山頂からの眺めは大変素晴らしい。対面の緑に色づく八ヶ岳から群青の諏訪湖、白馬、乗鞍、木曽御岳、南アルプスの山々、そしてはるかに遠く青に霞んだ富士山と、360 度の大パノラマを堪能できた。やっぱりこの辺りは春夏よりも秋口の方が天候には恵まれる。
その後、麓の温泉に入り、帰り際に中央高速道のパーキングエリアでほうとうを喰って帰還。平日プチ旅行を満喫した一日だった。