今日は私を雇用する会社の労働組合の組合大会に出席するため、夕方から都内某所へ。この組合大会は年一回の恒例行事となっていて、組合活動の一年間の総括的な意味あいの集まりである。これが高度経済成長の折りでもあれば、職場環境の改善や賃金闘争を少しでも鼓舞するため、諤々と紛糾する熱い議論の場となったのであろう。しかしそうした時代はバブルの幻影とともにとうに過ぎ去りし過去。現代のユニオン集会は、前期の活動報告、今期執行部の紹介、予算決議といった事柄を、あくまでも様式に沿いつつ、そして限りなく儀式的様相を呈しながら、ひたすら予定調和を良しとする、ある意味平和でしかし単なる確認の場に成り下がってしまった。
ただ、それだけのために数百人からの人間をこうして一堂に集める必要があるのかどうか。それでも地理的に離れた事業所に勤務している関係上、一年でもこの場でしか会わないような人に会えるわけで、そういった意味では出席する価値はあるのかもしれない。ただの同窓会とも言うが。
しかし労働組合っていう存在自体、意味合いが希薄になっているような気がする。もちろん無くなったら無くなったで困るのはもちろんである。賃金も福利厚生も、完全に会社経営者の言いなりになる恐れがある。しかし低成長時代に入り、年功序列の賃金体系が崩壊して雇用状況が大きく様変わりしつつある昨今、こうした業界横並び、みんなで手と手を取って一緒に闘いましょう的な組合活動は、とっくの昔に有名無実化しているような気がしないでもない。
ま、最後のくじ引きでディズニーランド・シーのペアチケットが当たったので良しとする。
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