3G 移行に遅れに遅れ、加入者はほとんど増えないままという、相変わらず低迷停滞が続く Vodafone 。だがこの年末商戦に社運を賭けて気合いを入れ直したか、一気に 7 モデル、しかも全て 3G 系の端末を揃えてきた。なんだよ、やればできるんじゃん Vodafone。しかしやはり遅きに逸したという感は否めない。物事に「たられば」は言ってもしょうがないことだが、もしこれらの端末を au の2003年秋冬モデルと同時期に発表できていたら、今のこんな状況にはならなかったかも。
ともあれ、今回発表された端末はなかなか良さそうな機種が揃っている。なかでも Sony-Ericsson の端末や、目新しいところでは Motorola、NOKIA 製の端末あたりが面白そう。ただこの NOKIA 端末、ストレート形状なのに重さが 120g もあるのがちょっとどうか。W-CDMA と GSM 両対応になると、回路規模の関係でこんなもんになるんですかね。
ただこれで端末は一気に増えたものの、肝心の Vodafone の W-CDMA 網がどこまで実用域に達しているかはよくわからない。とりあえず 2G 系を 1.5GHz で長年構築してきた基地局網を持っているのでそこそこいけるとは思うが、同じ 3G のFOMA も都市部をすこし離れただけで急にブチブチ途切れることがあるらしい。端末は揃えたけどインフラが未整備じゃ、それこそ FOMA の二の舞になるのでは。
そういえば今回の発表で、Vodafone の世界戦略として、W-CDMA、GSM で共通のプラットフォームとして ウェブサービスに WAP2.0、メールに MMS に仕様を統一したことは興味深い。もっともユーザの立場からすると、頻繁に海外にでも行かない限り GSM を使うことはないからその恩恵にあずかることはほとんどないだろうが、端末を開発する側にとっては W-CDMA と GSM で別々のアプリケーションを作らなくて済むのでメリットは大きい。これで海外の端末メーカがドドッと参入してくれば、ユニークな端末が増えて面白いことになるかも。
ま、私は端末を変えたばかりなので当面は関係ないんですが。
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