今回の北京出張で、自分用のお土産として買ってきたのがこれ、「王麻子」の中華包丁である。いつだったか、テレビの料理番組か何かでこのメーカの包丁が紹介されていて、それを見て以来、一振り欲しいと思っていたのだ。なんでもこの「王麻子」という包丁メーカは刃物生産の老舗で、実に 352 年の歴史を誇るという。
ちなみに Web サイトもあるかと思って調べてみるとこんな記事を発見してしまった。なんでも昨年の一月に破産申請して、現在は別資本で経営されているらしい。そうだったのか「王麻子」。清朝から続く老舗も世間の荒波には勝てなかったのか。
それはともかく包丁である。本当は「王麻子」本店に行っていろいろ見てみたかったのだが、時間の関係上、とりあえずデパートの調理用具売り場にて選んだのがこれ。手に持ってみるとズシリと重たく、刃厚も分厚い。刃紋も鮮やかで、いかにも切れ味鋭そうな包丁だ。さすが老舗の出来映えという案配か。ちなみにそれでもお値段は 55 元也(約¥720)。ううむ、安い。合羽橋の刃物問屋でだって、ちょっとした中華包丁はこんな値段では買えまい。
ということで念願の本場中国産の中華包丁である。さっそくこれを使って研鑽に励みたい。包丁一本さらしに巻いて、切って刻んで叩いて擂って(すって)、中華の道を究めるのだ。志はあくまで高く、茨の道を突き進め。目指すは高き、特級厨師。明日こそなるのだ中華一番。打倒リュウ・マオシン!
まずはキャベツの千切りからですかね。
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