今回の北京出張中に、金星の太陽面通過という天文現象があった。なんでもこれは実に 122 年ぶりのことだそうで、非常に珍しい現象とのこと。残念ながら北京で空を見上げる機会はなかったので見逃してしまったのだが、ここらあたりに掲載されている投稿写真などを見るにつけ、なかなか素晴らしい天文ショーだったようである。
そういえば A.C. クラークの「太陽からの風」という短編集で、「地球の太陽面通過」を扱ったものがあった。事故に遭い地球に帰還できなくなった火星探索隊の男が、しかし自らの任務を果たすために地球の太陽面通過の観察に赴くという話だったように記憶している。この本は実に面白かった。当然ながらハヤカワ SF 文庫だったが、ずいぶん昔の本だからもうとっくに絶版だろうか。と思って検索してみると、まだ出版中のようである。ネットってこういうときに実に便利。そうとわかればもう一度読み返してみますかね。
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