2004年3月18.92276日(日本時間の 18 日午前 7 時 8 分頃)、小惑星 2004 FH が地球に最接近し、高度 43000km のところを地球の重力の影響を受けて軌道を 15 度も曲げながら通過したそうだ。高度 43000km というのは月までの距離(地球の中心から 384400km)のおよそ 9 分の 1 で、静止軌道(高度 35800km)のおよそ 1.2 倍。2004 FH の直径は 30 メートル程度で、このサイズでこの距離のところを通る小惑星は 2 年に 1 回くらいはあるらしいが、ほとんどが発見されないまま通過してしまうので、最接近の前に発見された小惑星としては 2004 FH は記録的な近さだとのこと。
ちなみに 30 メートル程度の大きさの小惑星が仮に地球表面に落下してきたとしても、大気圏突入の際にほとんどが燃え尽きてしまい、地球環境に対する影響はほとんどないそうな。これが直径数百メートルとか数キロ規模になるとエライことになるわけだが。
■NASAの情報
Near-Earth Object Program(NASA JPL)
■Javaによる軌道シミュレーション
Asteroid (2004 FH)(NASA JPL NEO)
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