Yahoo!BB の個人情報大量流出という前代未聞の規模での一大不祥事。流出した人数の数が数だけに大騒ぎになっているが、しかし杜撰というかやっぱりなというか。最近こんなのばっかりでいささかうんざりする。ちなみに同社のコメントはこちらで読める。クレジットカード番号やパスワード,利用歴は含まれていないとのことだが、本当かどうか。
ところで今回の事件としては、「社外秘資料」を手に入れた総会屋くずれが、企業に対して恐喝を行った、という絵面になるのだろうか。容疑者の印刷会社社長というのが、多分に業界紙ゴロであ る可能性が高そうな、いかにも胡散臭そうな人物である。もっとも情報流出はたしかに問題である。おそらく心無い一部の社員のデータ持ち出しか、あるいは登録代行していた派遣社員(正式なアクセス権があったらしい)によるコピーである可能性が現状では非常に高い。
まあしかし一度こうして情報流出が起きてしまった以上、それを完全に無に帰すのは現実的に不可能だろう。コピーがコピーを呼び、枝葉のように広がった情報を一つ一つ刈り取ることは、もう出来ない。情報をダダ漏れさせてしまった企業としては、少なくともそれを使った恐喝には決して屈せず、情報流出の経路を特定して再発しないように務めるぐらいしか「禊ぎ」にならないか。自分のデータが流出させられてしまった方としては納得いくものではないが。
しかしこんな事件ばかり起きると、自分の個人データなんてものはすでに世間一般に晒されていて当然、ぐらいの気構えでいないと、やっていられない気持ちにさせられる。実に気持ち悪いこと甚だしいが、それが現実なんだろう。
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