なんとなく書きそびれた気がしないでもないが、一応記しておこう。
世界ラリー選手権(WRC)の第二戦はスウェディッシュラリー(19SS計394.80km、総走行距離1981.68km)。先週末の 2/6~2/8 にてスウェーデン・カールスタッドで行われた。真冬のスカンジナビアということで、WRC 中でも唯一の雪と氷のイベントとして位置付けられている同ラリーだが、ここ数年は暖冬のせいでグラベル(未舗装路)的なステージ多かった。しかし今年はラリー直前にそれなりの積雪があったらしく、本来の雪たっぷりな、いかにもスウェディッシュという感じだったようだ。
その雪のラリーを、まさにアイスの如く冷静かつ鋭いドライビングで制したのは、セバスチャン・ローブ(シトロエン)。今年が第 53 回と長い歴史をもつ同ラリーは、過去の優勝者は全て北欧系(スカンジナビアン)だったのだけど、フランス人のローブが優勝したことで、ついにノンスカジナビアンがスウェーデンを制したことになる。ほんの一、二年前なら、おそらくリチャード・バーンズあたりが最初のノンスカジナビアン優勝者になると踏んでいたのだけど、まさかローブが勝つことになるとは。世代交代きわまれりという感じか。で、これでローブは開幕戦に続いて二連勝。ついでにターマック以外でも初勝利である。なんとなく今年のドライバーズ・タイトルの行方は決まってしまった気が、ちょっとだけする。
ちなみに初日トップのマルコ・マルティン(フォード)はリアサスとホイールを破損して 7 位に。さらにちなみに復活・三菱はランサー WRC2004 自体にトランスミッションの問題がステージ序盤で発覚したようで、残念ながらパニやんが SS4 で、セカンドドライバーの クリスチャン・ソルベルグが SS6 でリタイヤ。ほとんどテストもせずにいきなりのアイス・ラリーだから仕方がないとは言え、マシンの耐久性・信頼性に課題が残る結果となった。なんとかがんばってほしい。
次回 WRC は、WRC イベントとしては初となる メキシコ・ラリーで、3/12 にスタートである。ローブの独走がこのまま続くのか、または去年のトルコ・ラリー同様、初物に強いカルロス・サインツ(シトロエン)がいぶし銀の走りを見せるか。あるいは昨年のチャンピオン、ペター・ソルベルグ(スバル)が巻き返すのか。大変楽しみである。
参考 URL:
三菱 WRC
SUBARU MOTOR SPORTS
World Rally Championship Official
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