北京にやってくる直前までは、仕事の進捗状態いかんによれば、もしかしたらこの週末は休日出勤の憂き目にあうかも、と覚悟してきたのだが、思ったよりも仕事は順調に進んでいるのである。いくつか細かいトラブルはあったものの、どうにかこうにか大筋としては切り抜けることができた。まあまだ今回の出張での仕事は全て終わったわけではないけれど、なんとかなりそうな案配である。
それもこれも我々の事前の周到な用意と、この地で奮迅した成果なわけだが、もちろん現地中国人スタッフの様々な努力を忘れてはいけない。まだ終わったわけじゃないが今からお礼を言っておきたい。ありがとうありがとう中国の人たち。もっとも、このページなんて見ていないだろうが(無論、見ても日本語が読めないわけだが)。
ということで、この週末は無事に休みが取れたのである。私は前回の訪中時に主だった観光地はあらかた見て回ったのだが、今回初めて北京にやってきた同行者もいるので、週末はいっしょに北京の観光地を巡ってみた。まず土曜日は万里の長城へ。
ちなみに万里の長城は、北京市内から車で一時間半ほどかかる山の中にある。当然標高も高く(北京市郊外で公開されている長城の最高標高は約 880m)、そのためただでさえ寒い北京市内よりもさらに寒い。なにせ手で持っていたペットボトルの中の水がカチコチに凍ってしまうぐらいの寒さだ。おそらく -7~8℃ はくだるまい。前回、夏に来たときは長城の通路部分が人で溢れかえるほど観光客でいっぱいだったが、さすがに真冬のこの寒さだからか、人出はほとんどなく、なんとも閑散としている。
どうでもいいがこの万里の長城、ご覧の通りどこもかしこも落書きだらけ。そりゃまあ落書きをしたくなる気持ちはわからないでもないが、中国が世界に誇る世界遺産じゃないのかよ。と、西安在住の李健軍さんを小一時間問いつめたい私だ。
明くる日曜日。この週末は北から寒気団が降りてきたらしくかなり冷え込んで、ついに朝から雪が降った。幸いにも昼過ぎには止んでくれたが、夜半から朝にかけて結構降ったらしく、市内はどこも雪景色である。当然ながら雪が降るぐらいだから猛烈に寒い。日中でも -7℃ までしか気温が上がらなかった。死ぬほど寒い。その厳寒の中を天安門広場から紫禁城めぐりへ。なんだか何かの罰ゲームのようでもあるが、こういう雪の天安門を見ることもなかなかできまい。
最後の写真は土曜日の晩ご飯に食べた「狗肉粥」。つまりは赤犬肉のお粥。脂肪がほとんどなく、ちょっと筋張った肉だが、なかなか美味。いやそれにしても、ついに犬肉初体験である。犬好きの私としては若干いたたまれない気持ちがしないでもないが、だって食ってみたかったんだもんよ。
ということで、日本は成人の日がらみで三連休だが、中国はもちろん関係なく、本日はただの月曜日なので普通に出勤。なんとなく一日損したような気分ですなあ。