昨年 11 月のグレートブリテンから約二ヶ月の短いオフが終わり、いよいよ明日から今シーズンの WRC が開幕である。開幕戦は例年通りに、今年で 72 回目の開催を迎える伝統と格式のモンテカルロ・ラリーだ。
このラリーは天候の変化に道路状況が大きく左右され、したがってタイヤ選択が雌雄を決することも多く、WRC ラウンドの中では難しい部類に入るイベントと言われる。しかし、なにせシーズンの行方を占う開幕戦である。まずは一発目で勝って一気に波に乗るか、はたまた苦難のシーズンの前哨となるのか。どのワークス、そして各ドライバーも相当に気合いが入っている模様だ。新鋭、ベテラン入り交じった、火花散る全開バトルが展開されることは間違いない。
ところで今年の WRC から数々のルール改正が適用され、今までとかなり様変わりすることになった。ワークスチームのエントリーが 2 台に制限、ミル・ピステ・システムの採用、そして WRC ラウンドの増加(全 14 戦から 16 戦に増えた)など、ワークスチームに負担となる方向の改正が多く、そのとばっちりを受けた形になったヒュンダイとシュコダが WRC の世界から撤退してしまったのは寂しい限りだ。それに伴ってコリン・マクレーやディディエ・オリオール、ハリ・ロバンペッラなど、これまでの WRC 界を支えてきたベテランドライバーが軒並みシートを失ってしまったのも、なんとも残念至極としか言いようがない。
しかし一年ぶりにワークスとして三菱が新しいマシンとともに WRC に帰ってきたのは、三菱ユーザの私にとって大変喜ばしいことである。まあまだ肝心のマシンが熟成というにはほど遠い状態らしいから、いきなり序盤から上位争いに食い込めるとは到底思えないが、それでも
WRC の世界に帰ってきてくれたというだけで大変嬉しい。いやあ、長かったよこの一年。今から興奮して今晩は眠れないかも。嘘ですが。
ということで WRC 開幕なわけだが、去年は仕事の都合やら何やらで結局行けなかったので、今年こそは是非とも生 WRC してみたい。行くならやはり 11 月のオーストラリア・ラリーか。誰か一緒に行きませんか。
参考URL:
三菱 WRC
SUBARU MOTOR SPORTS
World Rally Championship Official
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