「できるかなV3」 西原理恵子:SPA! comics
あいかわらず体を張ったブラック・ギャグ満載の、ドキュメンタリ漫画第三弾。今回も「脱税編」、「登山編」、「気球編」、そして「ホステス編」と、もうこの人以外にこういう漫画を書ける人間はなし、と思えるほど、ある意味「孤高」の作風が炸裂しまくっている。
ただ、以前の「できるかな」シリーズにくらべると、幾分「毒」が薄れ、また「自虐ネタ」が多くなってきたのが気になる。二児の母となり、さすがにアマゾンにピラニア釣りに行ったり、「もんじゅ」で放射能漏れを測定したりするのは体力的にも環境的にも厳しくなってきたのかもしれないが、ここらで是非とももう一発「猛毒」ネタをお願いしたい。
しかし「ホステス編」には笑かしてもらった。確かに大沢在昌のことを「新宿小判鮫」と呼び捨てることができるのは、世界でもサイバラただ一人なのは間違いなかろう。しかし新宿小判鮫て。一応直木賞作家だぞ。
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