今から 2 年前の 2001年11月19日、日本で記録的な大出現が見られ、昨年もアメリカやアフリカで活発な活動が見られた「しし座流星群」。しかし残念ながら今年は大出現とはならないようである。
ところで、しし座流星群と言えば、イギリスの天文学者デビッド・アッシャー博士である。これまで経験的にしか予想できなかった流星群の出現を、独自の理論により根本的に変えてしまった。なにせそれまではせいぜい言って一時間に何個ぐらい流れる(かもしれない)、という実にいい加減な予想だったのだが、出現時刻と出現傾向を分単位の正確さで予言し、そしてほぼその通り的中させてしまったのだからすごい。
もしこの人が 2 年前の 2001 年、ここ日本で大出現すると予想しなかったら、私はわざわざ会社を休んで長野の山奥くんだりまで流星観測になぞ行かなかっただろう。アッシャー博士のおかげであの素晴らしい大流星雨を最良の条件で見ることができたと思うと、今でもイギリス方面には足を向けて寝られない私である。ええと、西でしたかイギリスは。
ちなみにアッシャー博士の予報はここで見ることができる。それによると、2003 年はテンペル・タットル彗星のダストレイル(彗星が放出した塵の軌道:ここを地球が通過すると流星がたくさん流れる)にまったくかすりもしないようだ。やはりダメですか今年は。
はたして生きているうちに、またあの流星雨を見ることができるのだろうか。
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