帰ってきた みくだり日記

夏休みは日本で

気がつけば八月。夏真っ盛りですか。

私を雇用する北京の会社は、明日から夏休みである。会社本来のカレンダーでは土日を含めて九日間の休みだが、私は例年通り終盤に一日足して都合十日間の夏休暇となる。「中国は春節や国慶節（建国記念）もあって休みが多くて良いねえ」とたまに言われるが、たしかにそれらはたいてい一週間の休みなれど、前後の土日（年によって違いがある）が振り替え出勤になるので、実質は三日間程度の休みしかない。全然長くないのである。そういう意味ではこの夏休みは一年の中で唯一と言っていい純粋な長期休暇であり、仕事も何もかも忘れて全てから開放される数少ない日々なのだ。

そして今年も夏休みは日本へ帰還。いやほんと、文字通り指折り数えて待ってましたよ私は。

そういえば今年はまだ一度も日本に帰っていなかった。この前はいつだったかと思い出すと、昨年の十一月に仕事絡みで帰ったのが最後。九ヶ月ぶりの日本である。久しぶりの日本。思う存分満喫させてもらう所存である。

ということで明日から日本へ向かうわけだが、唯一の気がかりは我が愛猫フェイツイさん。間もなく四歳になろうとする成猫なれど、いまだに甘ったれ。まあ過去に何度も長期のお留守番は経験しているし、マンションのスタッフやかみさんの友人たちが毎日ご飯やトイレの世話を市に来てくれることになっているので、基本的に生きていくぶんには問題ないと思われるが、しかしなにせ十日間の長丁場である。はたして一人ぼっちで過ごせるのか。お土産いっぱい買ってくるから耐えておくれ。

明日は朝一番の飛行機に乗るために五時起き。荷造りも終わったし、ちょいと早いがそろそろ寝るかねえ。

日本到着

ということで、日本に無事到着。

本日の北京は名物、猛烈な霧。というかスモッグか。街中も目視で視界は 200m というところで、空港付近も非常に視界が悪い。もしかしたらディレイしてるかも、とも思ったが、飛行機の運航には問題ないようで全てオンタイム。

そういえば先月の国慶節の時は人工降雨で無理矢理快晴にしたらしいが、あれはあくまでもここ一発、対外的に重要な時だけに発動する特異的な天候。まあなんとも上っ面だけは取り繕うのがいかにも中国という感じだが、普段の北京は今日のようなスモッグにまみれた最悪の環境がデフォルトである。しかしほんとに、ここに十年も暮らしたら呼吸器系がヤバイことになるのは間違いない。私も北京で暮らして早四年。最近、喉がいがらっぽいのと胸が常にちょっと苦しい感じがするのは汚染物質に体が蝕まれてきた証左だろうか。

空港に到着し、いつもの ANA のカウンタに行くと長蛇の列である。日本からの団体観光客がちょうどチェックインするところらしい。私が乗る便は北京発の ANA で一日二便あるうちの午後のフライト。団体客は午前中にホテルをチェックアウトし、どこかで昼飯を喰って午後の便で日本に帰るという日程なのだろうか。これを見越して本当は朝の便を取りたかったのだが、すでに満席だったのだ。かなり早めに家を出て来たので時間の余裕はあるのだけれど、長々と待たされるのはちょっとなあ、とわずかにイライラしつつ並び、ようやく自分のチェックインの順番が回ってきた。やれやれやっとかよと思っていたら、エコノミは団体客で満席でシートが無いのでビジネスにアップグレードしてくれるという。おお、超ラッキー。

完璧にオンタイムで飛行機は北京を発ち、ビジネスの広いシートでウダウダしつつ、これまたオンタイムで成田に着。電車を乗り継ぎ、現在東京某所に潜伏中。寒い北京から来たからか、東京は暖かい、というか夜でもコートがいらないぐらいに暑い。十一月の東京ってこんなだったか。まあ気温はともかく、少なくとも北京より東京の方が空気が綺麗なのは確かか。

そんなわけで今日から木曜日まで日本に滞在であります。

急遽、日本出張

仕事の関係で急遽、本日より日本へ出張。

北京の仕事だって鬼のように忙しく、本当は日本になぞ行っている暇はないのだが仕方がない。出張が決まったのがほんの二日前で、大急ぎで飛行機のチケットやら泊まるホテルの手配やらを済まし、日本での仕事の段取りを付け、とドタバタだったが何とかなった。

今日これから北京を出て、帰りは木曜日の夜。四泊五日の日程である。北京はすっかり冬本番という感じだが、東京はまだ暖かいのだったか。こういう時は着る物を何を持って行けばいいのか非常に困る。まあ少し厚手のコートでも持って、暑ければ脱げばいいだけなんだが。

ということで、三ヶ月ぶりの日本へ行ってきます。

山写真など

日本から帰国し、夏休みも明けて北京での通常生活に復帰して一週間。ようやく生活リズムが元に戻ってきたような。それでもまだなんとなく頭がボーッとしてよく回らず、体も怠い。休みボケである。まあフルスロットルは来週からということで。何がということか。

ということで、日本での休暇中に行った長野の山の写真など。

山での三日間は概ね晴れ。真夏の太陽が眩しい。

八ヶ岳もくっきり。それにつけても、空の青さよ。

某山山頂。何が某だか。

日本人ならエビスを飲め。しかし山で飲むビールはどうしてあんなに美味いんでしょうか。

花と虫。花の名前は失念。

ファイヤーファイヤー。たき火は何時間見続けても見飽きないのが不思議。

そして蕎麦。素朴な味がしみじみと美味い。

山とは全然関係ないが、横浜名物シウマイ弁当。もの凄く久しぶりに喰いました。ちなみに「シュウマイ」でも「シューマイ」でも非ず。「シウマイ」が正しい。

次回山に行くのも、一年後の夏休みですかね。

 

日本にて #3

昨日長野の山より無事に帰還。期間中、天候は概ね良く、正に山行き日和という案配であった。恐れていた中央高速の渋滞も思ったより大したことがなかったのも良かった。いややっぱり山の上は涼しくて最高でした。

ということで、夏休み最大のイベントもこうして終わり、私の夏休みもこれにて終了というわけである。これから横浜から成田エキスプレスに乗り、夕方の便で北京へ帰還。十日間の休みなんて夢の中の出来事のようでありましたなあ。

では日本でお世話になった皆様、また一年後の夏にお会いしましょう。

日本にて #2

日本滞在も六日目。もう半分過ぎてしまったのだねえ。

伊勢原から再び横浜に帰ってきて、秋葉原や横浜周辺であれこれ買い物など。しかし本屋やら電気屋やらに行くと、物欲が爆発し際限なく買い物しそうになり怖い。調子に乗って本もずいぶんたくさん買ってしまったが、はたして全部トランクに入るのか、今から心配になる。

手持ちのコンタクトレンズの在庫が無くなってしまったので、本日は横浜駅の駅前にある某コンタクトレンズ屋へ。普段はメガネ使いで、年に何度かの旅行の時ぐらいしかコンタクトレンズは使わない。なので前回買ったのも確か北京に来る前だったか。私は強度の近視に加えて乱視持ち。ここ数年は裸眼視力は測ったことがなかったので、もしかしたら随分近視も乱視も進んでいるかもなあと思っていたが、いろいろ検査してもらったら近視の方は特に変化なし。最近目を使う仕事が多かったのでそれは良かった良かったと喜ぶと、なぜか乱視はむしろ弱まっている（治っている方向）と聞かされ驚く。乱視って良くなるもんなのか。それとも老眼の前兆か。

せっかく日本の眼科医に検診してもらったので、最近少し気になっていた飛蚊症を見てもらう。私は随分昔から飛蚊症持ちだったのだが、なんとなくここ数年、飛び交うゴミの数が増えたような気がしていたのだった。飛蚊症は大抵は生理的なものであり病的ではないようだが、少なからず網膜剥離の初期症状であることもある。

結果としては全く問題なし。眼科医によると、強度近視だと飛蚊症になりやすく、また加齢による生理現象でもあり、網膜も眼球内も特に異常は認められないとの説明にほっとする。

目に異常は無くて良かったのだが、検査のために点眼された麻酔薬にはまいった。この薬を使うと瞳孔が強制的に全開になり、眼球内を検査するのに都合がいいそうだが、昼の日向に瞳孔が全開ということは、とにかくやたらと眩しいのである。室内の蛍光灯すら眩しいのに、検査が終わって真夏の太陽が照りつける表に出ると、周りはギラギラの白一色。光が目に突き刺さるという感じで、まともに目を開けられない。極楽浄土は白い光に満ちあふれた場所なりと聞くけれど、きっと実際に見るとこんな感じなのかもしれんと思ってみたり。

そんなことをしつつ、日本での休暇も残すところあと四日。明日からは最後のイベント、恒例長野の山行きである。幸い天気は良さそうなので、温泉に浸かり、蕎麦を喰い、涼しい高原で酒を飲みと、まったり堪能する所存。

日本にて #1

ということで、夏休みで日本に滞在中。夏らしくスカッと晴れていないのは残念ながらも、このまとわりつくような湿気が、いかにも日本の夏という案配。暑いねえ。でも日本だねえ。

成田からは高速バスに乗って新横浜まで。実はこの路線は初めて利用したのだが、道路が空いていれば一時間半弱で新横浜まで到着してしまう。料金は 3,500 円と若干お高めなれど、バスに乗っていれば勝手に新横浜まで運んでくれるので、電車で何度も乗り換えすることを考えれば大変便利。特に超巨大な荷物を持っていればなおのことである。今度から成田から直に横浜に行くときはこの手を使うことに決定。

横浜実家に二泊した後、神奈川県内を移動して、現在はかみさん実家の伊勢原に潜伏中。この間、寿司に刺身に焼き肉にラーメンにと、思う存分腹一杯喰わせていただきました。比較対象が北京だからということもあるが、まあなにせ何を喰っても感動的に美味い。水すら美味い。刺身のガリでも美味い。やはり日本人にとって日本で喰う日本食が世界最高ですわ。

台風、地震、豪雨に雷と、不幸にして被災された方には心よりお見舞いを申し上げつつ、これまた自然に囲まれた日本という国なのだよなあ、と感慨新たにしてみたり。

私の夏休みは、まだもう少し続きます。

急遽日本へ出張

先週の月曜日に急遽、日本へ出張することが決定。あちらもこちらも忙しく日本に行ってる暇はないのだが、これもまた仕事。ということで本日朝の便に乗り、現在都内某所に潜伏中。

日本に着いたらいきなり雨である。ここのところ北京も雷混じりの大雨が降ったりと、比較的雨が多かったが、やはり雨の本場（なのか）日本の湿気はひと味違う。体中にじっとりと水の膜が貼り付いたような感覚は、これぞ正しく日本の梅雨真っ盛りという感じか。気温がそれほど高くないのがまだ救いかねえ。

そういえば今年はこれで三回目の日本出張か。最初は二月、弾丸ツアーの四月、そしてこの六月と、きっちり二ヶ月ごとに日本に来ているわけである。昨年はなんだかんだで一度も仕事では帰らなかったのに、続く時は続くもんだ。まあこれも仕事の巡り合わせではあるのだが。

今回は水曜日までが本チャンの仕事で、木曜日の夜の便で帰還予定。ずっと雨なんだろうか。

日本出張

今週の火曜日から久々の日本出張。久々も久々、そういえばいつ以来だったかと思い返すと、こうして仕事で日本に行くのは実に一年半ぶりであった。去年はなんだかんだで帰らなかったしなあ。代わりにアメリカに行ったりしたけれど。

火曜日の朝、家を出てタクシーで北京国際空港へ行き、とっととチェックインを済ませようといつもの ANA のカウンタへ。チケットは事前に中国にあるコールセンタで予約を済ませてある。E チケットなのでパスポートを受け付けのあんちゃんに渡すと、なにやら渋い顔。どうも予約が取れてないらしい。いやいやそんなことはないって春節前にちゃんと電話してチケット取ってるってちゃんと確認しておくれ、と再度端末を操作してもらうが、結果は変わりなし。どうなってんのよ。

そういえば今回はチケット予約をする際、最初に電話した時にマイルカードの番号がわからず一旦保留にして、番号を確認したのちに再度かけ直し、改めて予約をしたという、ちょっとイレギュラーなことがあった。その時はちゃんと予約が取れているのか若干不安だったが、あいだに春節があったり仕事が鬼のように忙しかったりでそんなこともすっかり忘れていた。言われてみればいつも郵送で送られてくるはずの予約明細書が今回は来ていなかった。うかつ過ぎだろ俺。

そんなことを言ってもチケットが取れていないことには変わりない。カウンタのあんちゃんが言うには席はまだあるが、そのかわり当日発券、しかも正規料金なので、当然ながら滅茶苦茶高額である。しかし日本には絶対に行かねばならない。このままキャンセルした日にはあちこちに迷惑がかかる。一瞬、高くてもいいからチケットを買うか、とも思ったが、しかし次の瞬間には脳裏に出張旅費明細書を目にした時の般若と化したボスの顔がちらつく。決済してくれんだろう、こんな値段じゃ。

カウンタのあんちゃんは中華国際航空（エア・チャイナ）ならずっと安く買えるはずだと言うので、一縷の望みをかけてカウンタに行ってみる。東京までの往復のチケットが欲しいと告げると、席にはまだ余裕があり、金額も元々予約したはずだった ANA の料金とほぼ同額。しかも発着時刻も往復ともに搭乗予定の ANA 便とほとんど一緒である。いや助かった。

これで私が乗るはずだった ANA 便が日本海上空で消息を絶ち、乗員乗客ともに絶望的、ということにでもなればドラマだが、もちろんそんなことは無く、ANA 便も、そして粗忽者の日本人おっさんを乗せたエア・チャイナ便ともに無事に日本に到着である。まあ結果良ければ全て良しとでも言いますか。しかし日本も結構寒いな。

ということで出だしからいきなりつまずいた今回の日本行きだが、到着翌日の水曜日から本格的な仕事を開始。朝から夕方まであちこちで会議やら打ち合わせやら。あちらが終われば息つく暇無く今度はこちらと、ちょっとスケジュールを詰め込みすぎたか。夜は古い友人や元の職場の同僚やらと連日飲み。久しぶりなのでこちらもみっちりと予定を入れたが、こう毎日深酒していたらさすがに疲れる。まあ次はいつ帰ってこられるかわからんからなあ。

気がつけば本日は木曜日。仕事も明日一杯で終わり、その後は横浜の実家に寄って、北京に帰るのは日曜日の夜である。しかし北京に帰れば帰ったで、またぞろ忙しい日々が待っている。せめて実家ではのんびり過ごそうと思うのだった。

日本より その2

一週間の国慶節休みも本日で終了。本来は明日から通常業務なのだが、私は一日休暇を取って明日、北京へ帰還。まあ明日は夕方の便で成田から飛行機に乗るだけなので、実質的には本日が最終日というところ。

今回の日本帰国は、いつもの夏休み帰国と比べて滞在日数が若干短いため、小旅行もせず比較的にまったりとした案配であった。そのぶん久々の日本を満喫できたような気はする。さんざん美味いもん喰ったし。物欲は発散出来たし。やっぱり、日本は良いっすよ。

ということで、日本滞在中お世話になった方々、またいつか帰国したらよろしくお願いしまっす。