今日は日食。日本では 46 年ぶりの皆既日食になるということで、マスコミを含めて大騒ぎになっているようだが、ここ北京でも皆既とはならないものの、70% ほど欠けるとあってそれなりに期待していた。しかし本日の北京は名物の凶悪なスモッグが分厚くたれ込め、太陽の姿なぞ全く拝めなかった。天体力学と偶然がもたらす神秘的な現象よりも、人間活動から垂れ流された窒素酸化物が勝ったということですかね。
ところで東京で前回皆既日食が見られたのは、1460 年のことだそうである。応仁の乱が起きたのが 1467 年だから、室町幕府末期、戦国時代が始まる寸前の出来事だったのか。そのころの東京一帯はどんな様子だったのかと考えると、なかなか趣深い。
さらに調べると、次回東京で皆既日食が見られるのは 2762 年だとか。760 年後ですか。そのころ私は 800 歳。ヨーダ並に長生きしないと見ることが出来ないっすね。フォースと共にあらんことを。
で、太陽で思い出したのが、日本の重鎮ヘヴィ・メタルバンド LOUDNESS のギタリストである高崎晃が、1982 年に発表した発のソロ・アルバムである「ジャガーの牙」であった。
このアルバムの参加メンバーは、B:山下昌良、Dr:樋口宗孝、Vo:二井原 実、Kb:笹路正徳と、ほとんど LOUDNESS そのものなのだが、曲は高崎のギターを中心としたインスト中心で、LOUDNESS とはまた違った曲調のものが多い。このアルバムを作った当時、高崎晃はまだ二十代前半。しかしすでに超絶技巧を駆使したスーパーギタリストとして、世界的にも認識されつつある頃であった。
このアルバムの中におさめられている「太陽黒点(~はるかなるマザーランド)」は、かつて高崎(と樋口)が在籍したレイジー時代の曲のリメイク。この曲での高崎のプレイは、テクニック的には抑えめではあるものの、ゲイリー・ムーアを彷彿とさせる情感たっぷりの「泣き」のギターが素晴らしい。
と書いているうちに無性に聴きたくなったのだが、私が持っていたのはカセットテープのみで、しかも北京に来る際に処分してしまったような気がする。もうとっくに廃盤だろうし、仕方がないから中古でも探すかねえ、と思ってダメ元で amazon で調べてみたら、なんと今年再発されてるじゃありませんか。
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なんというタイミングの良さ。とりあえず買っておきましょうかね。