昨日より大連に出張中。
大連は北京と緯度的にほとんど同じだが、厳冬のイメージがあってなんとなく春の訪れが遅く、まだまだ北京よりも寒いと思っていた。しかし着いてみれば昼間の気温は 18℃ まで上がり、今の北京とほとんど変わらない暖かさ。しかも海が近いからなのか、空気に適度に湿気もあり、実に爽やかかつ過ごしやすい陽気である。
そういえば大連に来るのはこれが初めてである。大連というと「海産物」とか「漁港」「軍港」と、真っ先に思い浮かぶのは海。その海が近いからか、街並みもどことなく開放的で明るい感じがする。人も車もセカセカして空気も埃っぽい北京に慣れた身だから余計にそう感じるのか。とはいえ大連は中国でも有数の大都市。どでかいビルが建ち並び、車の往来だって北京に引けを取らない。人も多い。このエリアには何百万もの人たちが住んでいる。それでもこの心持ちゆったりした空気の流れは、やはり海の存在がそうさせるのかもしれない。海は広いな大きいな。ああ渤海湾に日が沈む。
ところで今回の出張は、大連で開催されている某業界の大きな展覧会に出席するためである。と言っても私を雇用する北京の会社のブースの運営は中国人スタッフ達が取り仕切っていて、私がやることと言えば他の会社のブースをあちこちブラブラ見学することぐらい。会場は幕張メッセを倍ぐらいにしたぐらいに超広大で、中国はもちろんのこと世界中からその筋の企業が参加してたくさんのブースを構えてはいるが、それらをゆっくり見て回ってもだいたい一日か一日半あれば十分である。それが終われば、実は他にやることはあまりない。なのに、なんだかんだで丸々一週間の間、全く仕事にならない。なにせただでさえこのクソ忙しい時である。正直非常に困る。はっきり言って大変辛い。できれば、というより積極的に参加したくはない。しかし立場的にはエライ私も行かないわけにはいかないのである。
それに日本の本社から(私と違って)本当にエライ人たちもこの展覧会を見にやってくる。私もサラリーマンである。お世話をしなければならない。限りなく鞄持ちに近いながら、アテンドしなくてはならない。こんな暇があれば仕様書の一枚でも書きたい。DCDC コンバータの回路設計もしたい。VHDL を一行でもコーディングしたい。でも仕方なし。これもまた仕事のうちである。The show must go on.
いやでもさすが海産物の本場だけあって、飯は最高に美味いっすよ。
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