ポルトガルのリスボンからセネガルのダカールまで、総合計走行距離 9,043km を 15 日間かけて駆け抜ける、世界で最も有名で、かつ最も過酷なラリー・レイド、それがダカール・ラリー(通称パリダカ)である。さまざまな石場や砂地、時には地平線の向こうまで果てしなく続く砂漠を、最高 200km/h の猛スピードで突っ走っていくところから「砂漠の F1」の異名をとる。今年も昨年の大晦日より「ダカール・ラリー 2006」が始まった。
注目は日本勢、特に過去 2002 年、2003 年の連覇を成し遂げた増岡浩(三菱パジェロエボリューション)。第 3 レグ終了時までトップとの差わずか 6 秒の総合 2 位につけており、今年はいけるかと思われたが、第 4 レグ、砂漠を 140km/h で走行中、穴に落ちて二回転する大転倒。なんとかビバークまで自力で走りきったものの競技継続不可能なダメージを受けており、残念ながらリタイヤとなってしまった。二年連続の途中棄権に、本人は「悔やみきれない。これからゆっくり考えて、気持ちを整理する」と落胆していたとのこと。惜しい。非常に惜しい。その他の日本勢はラリー界の鉄人こと篠塚建次郎(日産パスファインダー=日本名テラノ、今年引退の意向)は前日の 54 位から 10 ランク浮上し総合 44 位。カミオン(トラック)部門で菅原義正(日野レンジャー)が同 7 位につけている。
ちなみに 1/4 の第 5 レグ(819km,SS350km)終了時点でトップに立っているのは、一昨年 WRC を引退したカルロス・サインツ大先生(スペイン、フォルクスワーゲン・トゥアレグ)。サインツは WRC を引退してこれが初参戦だが、いきなりの首位激走である。さすがというか、あっぱれというか。凄すぎますよサインツ先生。まだまだ十分 WRC でもやっていけるんじゃないでしょうか、というのは禁句ですかね。
砂漠のサバイバル・ラリー・レイドはまだまだ続く。
ダカール・ラリー公式サイト:http://www.dakar.com/
ダカール・ラリー公式サイト(日本語):http://www.paridaka-info.com/
三菱モータース ダカール・ラリー公式サイト:http://www.mitsubishi-motors.com/motorsports/j/06dakar/index.html
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