北京に来てからかれこれ一ヶ月半。月並みだが、正にあっという間でしたな。
私を雇用する北京の会社は明日から来週いっぱい夏休みである。中国の企業は一般的にお盆の時期に夏休みを取るという習慣はないようだが、私を雇用する北京の会社の場合は二つの事情で夏休みとあいなった。一つは日本の親会社がこの期間休みであるということ、もう一つは北京の電力事情により致し方なしということである。
電力事情があまり良くない中国では、特に電力消費量の上がる夏場に、いきなり停電することもある。幸い私が来てからはまだ一度も停電にあったことはないが、少し前までは割合頻繁にストップすることがあったらしい。だが最近の北京のようにこれだけ街が発展し、電気に頼った生活が浸透してくると、都市部での停電はたとえ短時間であっても深刻な問題になりかねない。
したがって限りある電力を少しでも都市部にまわそうとすると、そのしわ寄せは工場などが密集する工業地区にやってくるわけである。どうするかというと、電気を大量に使う工場や企業に対して交代で休みを取るようにお役所からお達しが出るのだ。ひどい場合だと、あなたの会社はこの期間からこの期間、休みを取るようにと突然通告されることもあるという。お上の言うことには絶対服従が中国の掟だ。繁忙期だろうがなんだろうが、お達しが来たら休まなければならない。しかし特に大規模な生産工場などでラインが日夜稼働しているとこころでは、はいそうですかと、いきなり休むわけにもいかない。したがって日程をやりくりして事前に休む期間を申告することになる。
私を雇用する北京の会社がある経済特区は、他の地区と比べると幾分電力設備が整っているようで、いきなり明日から一週間休めとか、それほどやかましく言われるわけではないようだ。それでもそれなりに勧告は来るらしく、まあ親会社もこの時期休みだし、ちょうど良いと言えばそうなので、だいたい毎年この期間は休みとしているわけである。
まあなんともいかにも中国というか、猛烈な勢いで進む経済発展にいかにインフラ整備が追いついていないかを垣間見る思いだが、ともあれ、明日から夏休み。特に旅行や出かける予定も入れてないので、まだまだ行っていないところもいっぱいあるし、広い北京の街の探索をしてみたいと思う。
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