本日は上海へ日帰りで出張。
北京から上海までは飛行機で片道ちょうど二時間。行って帰るだけでも待ち時間や移動の時間を含めるとなんだかんだで結構な時間がかかる。できれば一泊して、できれば上海の街並みを楽しみたいところだが、私を雇用する北京の会社では暗黙の了解として上海程度の距離であれば日帰りが原則なのだった。実はこれが上海へ仕事で行くのは二回目だが、前回ももちろん日帰りであった。なんだかあわただしい上に、しかも仕事絡みなので訪問先も上海郊外の開発特区ばかりで、あるのはひたすら巨大で殺風景な工場ばかりのところ。いわゆるところの上海らしい高層ビルが建ち並ぶ街中やちょっと猥雑な雰囲気漂う繁華街は終ぞ行ったことがない。そういえば先日訪れた青島も同様だった。まあそのうちじっくりじっくり見て回れる機会もあるだろう。ないかもしれないけど。
朝八時発の飛行機で北京を発ち上海へ。上海に降り立つと、湿気をたっぷり含んだ蒸し暑さに驚く。緯度的には北京よりもかなり南で、しかも海っぺただからか。まるで東京の真夏のような蒸し蒸し度だ。比較的カラッとした北京の夏に慣れた体には、この湿気はかなりこたえる。
そういえば先週末は上海に台風が直撃したそうで、猛烈な雨風に襲われたとのこと。なんでも上海に台風がやってくるのは八年ぶりとのこと。北京同様、上海も基本的にろくな水害対策が施されていないからか、街のあちこちで溢れた雨水で道路が冠水し、大変なことになったらしい。訪問先の人の話によると、街中でも膝上あたりまで道路が冠水。交通機関は麻痺状態だったという。当然車も自転車も通れず、人が歩くこともままならない。しかし転んでもタダでは起きないのが中国の人。冠水した道路を横断する人のため、リアカーに客を乗せて道路を渡る「にわか矢切の渡し」のような商売が結構繁盛したらしい。さすがというかしたたかというべきか。ともあれ、今日はもうすっかり水は引いていたが、それでも道の街路樹がところどころ根こそぎ倒れてたりして、なかなか激しい台風だったようだ。
いくつかの用事を済ませ、夜八時の便で北京に戻る。さすがにちょっと疲れた。
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