今日は朝からどうにもお腹の調子が悪い。胃のあたりが締め付けられるような不快感に伴い、体の奥底から腸が蠕動するギュルギュルという不穏な音が響く。そして、ユルい。大ユルである。いわゆるところのこれは下痢というやつだろうか。北京に来て初めての“あたり”である。
私の場合、普段からあまり胃腸が強くなく、しかも旅行をしたり生活環境が変わるとすぐに下痢気味になる。別のところに連れてこられるとストレスで下してしまう、まるで神経質な犬のような私の腹だが、こればかりは生理現象なのでどうにもならない。ユルいものはユルい。出るものは出る。あと出来ることは己が体の自浄作用と自然の摂理にまかせ、できるだけ水分を取るようにし、少し安静にして嵐が過ぎ去るのを待つだけである。
しかしたしかに今回の場合、北京に赴任したばかりで知らないうちにストレスがたまって、それが胃腸にきて下痢してしまった可能性は高い。だがそれも最初から織り込み済みであった。ある程度ストレスがたまってしまうのは仕方がないとしても、とりあえず最初は胃腸を気遣うためにも、やたらと大食いしないとか水や生鮮食料品には極力気を付けるなど、当然ながら警戒していたのである。それでも今回のこの始末。それも昨日まではまったく何も問題なかったのに、今日になっていきなりである。もしやなにかもっと直接的な原因があるのではあるまいか。考えられるのは昨日の晩に喰った鶏肉ゴーヤ炒めか。一緒に炒めたあの鶏卵、あれがやばかったのやもしれん。でもちゃんと火は通したしな。ううむ。
まあこれも中国にやって来た一種の通過儀礼なのかもしれない。こうして少しずつ体を慣らしていけば、そのうち妙な下痢なぞしなくなるだろう。ちょっとばかし強烈な洗礼ではあるが。
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