2005 年 WRC の第二戦は、十六戦中唯一の完全なスノーラリーとなるスウェディッシュ・ラリー。雪や氷の上を最高速度 200km/h 以上というとんでもないスピードで疾走し、コーナーというコーナーをすべてドリフトをブチかましながら駆け抜けていくという、WRC の醍醐味が凝縮されたような大迫力を味わえるイベント。ただし地球温暖化の影響か、スウェーデン近辺は積雪量が減少する傾向にあるとのこと。今年もイベント直前まで全く雪が降らず、最悪の場合はイベント中止もあり得たようだが、開幕の前日に比較的まとまった降雪があったとかで無事に開催の運びとなったようだ。そういえば確か十年ぐらい前にも雪が全然降らなくて、その時は中止に追い込まれたような覚えがある。ともあれ、無事に始められて何より。
で、Leg 1(一日目)の結果は、トップにマーカス・グロンホルム(プジョー)、二番手にはペター・ソルベルグ(スバル)の北欧勢。しかしグロンホルムとソルベルグの差はわずか 0.2 秒で、さらに三番手の昨年の今ラリーの勝者セバスチャン・ローブ(シトロエン)も 10.2 秒差で続き、上位三人は超僅差でしのぎ合っている、非常にしびれる状態だ。そういえばここまでダンゴ状態のラリーも最近は珍しい。ここのところの WRC は初日から誰かがいきなりブッチぎり独走、残りは表彰台狙いで周りの様子を見ながらペース配分、という展開が多かったけれど、やっぱりこういう火花散る全開バトルじゃないと見ている方は面白くない。やってる方は大変だろうが。
以下、四位にジャンルイジ・ガリ(三菱)、五位にフランソワ・デュバル(シトロエン)、六位にマルコ・マルティン(プジョー)、七位トニ・ガルデマイスター(フォード)、八位にはハリ・ロバンペラ(三菱)。この中で特筆すべきはやはり四位のガリさんだろう。 WRC に参戦してまだ五戦目で、しかもスウェディッシュは初参加のイタリア人ドライバーが、この混戦にいきなり四位に割ってはいるとは。さらに SS6 では堂々トップタイムも叩き出すのだから速さも本物である。いやまさかガリがここまでやるとは。誰もがそう思っていたらしく、おかげで某巨大掲示板系の実況板では「ガリガリ君祭り」も巻き起こったり。それを読んでいたら久々にガリガリ君を喰ってみたくなったよ。外は真冬の寒さだが。
今年のスウェディッシュはいつにもまして大変面白いっす。
参考URL:
三菱 WRC
SUBARU MOTOR SPORTS
World Rally Championship Official
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