豪州旅行三日目。今日は朝から雲一つない快晴。ようやくこれぞオーストラリアという天気になった。乾いた空はどこまでも青く、そして高い。
ラリー・オーストラリアは Leg2 をむかえて中盤戦となったが、早くもワークス勢のリタイヤが続出して混沌としてきた。レッキ(練習走行)中にクラッシュしたカルロス・サインツ(シトロエン)は頸椎にダメージを負ったようで、結局ラリー参戦を断念したのをはじめ、昨日は優勝候補のペター・ソルベルグ(スバル)がコースオフしてリタイヤし、さらに今日はマルコ・マルティン(フォード)とマーカス・グロンホルム(プジョー)も揃ってリタイヤ。これでワークスで生き残っているのはセバスチャン・ローブ(シトロエン)とミッコ・ヒルボネン(スバル)、フランソワ・デュバル(フォード)、それとハリ・ロバンペッラ(プジョー)のたった四人だけになってしまった。ただでさえ今年はワークスが少ないのに、そのうち半分もリタイヤしてしまって、もうなんだかなあという感じだが、それも仕方なし。これもまたラリーである。
ワークスのラリーカーが少なくなってしまって、若干寂しげなラリー二日目だが、本日はパース東の山中で行われた SS を観戦。見る方も正にラリーだった昨日に比べると今日は比較的移動距離が少ないので(それでもパース市内から 50km ぐらいある)、若干ゆっくり目のスタートで助かる。SS 近くのカントリーサイドはもちろんとして、パース市内のシティ区でも道幅がたっぷりあって、渋滞とは無縁のオーストラリアの交通事情なれど、さすがに早朝からのロングドライブは眠いし疲れる。移動は近いに越したことがない。
SS でたっぷりラリーカーのドリフトバトルを堪能したあと、今度は再びパース市内に戻り、サービスパークでサービスの模様を見学。SS では一瞬で通り過ぎてしまうラリーカーを、サービスパークではほんの数メートルの間近で見ることが出来るのが嬉しい。メカニックによるテキパキとしたサービス作業も見ていて飽きることはない。それにしてもサービスに許されるわずか二十分ほどの時間で、タイヤ交換からエンジン状態の調整、はてはミッションやサスペンションの交換までこなしてしまうのが凄い。ドライバーも神業ならメカニックも神だ。
またサービスパークでは、つかの間の休憩を取るラリードライバーと接近遭遇するチャンスでもある。ラリードライバーはフレンドリーでファンを大切にする人達が多く、近づける機会さえあれば気軽にサインや写真撮影に応じてくれる。今回は運良くフランソワ・デュバルとヤニ・パアソネン(三菱から PWRC に参戦)のサインをゲット出来た。デュバル氏は若干お疲れのご様子だったが、パアソネンはニコニコ笑顔でサインしてくれた。いい奴だパアソネン。
ラリー・オーストラリアもいよいよ明日が最終日。明日はオーストラリアの名物コースであるウオーター・スプラッシュがある Sotico ステージ。二年前は日程の関係上ここを見逃してしまったので、是非とも今回は見ておきたかった。大変楽しみな SS なのだが、パースから 150km も離れているのが玉に瑕。明日も朝は五時起きスタート決定。
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