この週末は、古い友人達とバーベキュー & キャンプをしてきた。
キャンプ場として利用したのは若洲海浜公園。ここは JR 新木場駅の近くにあっる埋め立て地を再利用した施設で、広大な敷地にサイクリング施設、海釣り施設、ゴルフ場、多目的広場などが点在した一大アウトドア娯楽拠点といったところ。ここは今回初めて利用したのだけど、東京湾のど真ん中にこんなところがあるとは知らなかった。
この週末、一時は台風トカゲが直撃か、と気を揉んだりしたが、うまい具合に週半ばに通過してくれたのが助かった。おかげで土日ともに薄曇りながらも時折日も差さして、バーベキューとキャンプをするにはまずまずの天候。それでも今は十月の下旬である。朝晩は結構冷え込む。さすがに季節柄、泊まりでキャンプをする組はそれほど多くはなかったが、昼間になると日帰りでバーベキューを楽しむ人達が大勢繰り出しくる。あちこちで肉を焼く豪勢な音と子供連れの嬌声が響き、なかなかの大にぎわいとなっていた。
このキャンプ場は海辺に隣接しているだけあって、ちょっと歩いて海岸まで行くと東京湾を一望できるというロケーションもよい。緑色に広がる東京湾を、漁船や貨物船、ヨットなどが滑るように行き交い、空には時折轟音を響かせながら羽田空港から離発着する飛行機が雲間を横切っていく。遠く対岸にはお台場のビル群や港湾施設が、海から上がった水蒸気の霞に幻のように揺らめく。防波堤のフェンスにもたれてこんな景色をボーっと眺めていると、都会の喧噪を一歩引いたところから俯瞰しているような錯覚に陥る。もしも願いが叶うなら波間にたゆたうあの海鳥に私はなりたい。そんな気にさせられる風景である。ついでながら夜になると、お台場の夜景も見事。ただし海風が冷たいのがちょっと難か。
バーベキューでは焼き肉以外にも焼きそばやら野菜煮込みスープ(野菜が高くてビックリ)を次々と作って喰らった。その他、茨城在住の A 氏一家が持参してくれたホタテとタラバ蟹をいただく。ホタテと茹でた蟹も大変美味かったが、特に蟹のむき身と卵を入れて作った蟹ご飯が絶品の出来だった。蟹のエキスがご飯にしみ込んで、大変滋味深い味わいを堪能できた。これを喰いながらならナンボでもビールが飲めるわけである。やっぱり日本人の秋の味覚は蟹に限るのだ。
それにしてもこの二日間、起きている間は常に何かを喰っていたような気がする。明らかに喰いすぎである。おかげで腹の調子が悪い。
ちなみにここ若洲海浜公園には、やたらと猫が多い。キャンプ場や堤防付近に多数出没し、キャンパーや釣り客から餌をもらって生きているようである。どの猫も毛並みが綺麗で肉付きも良い。天敵もおらず、喰うには事欠かくことはないのだろう。海辺のリゾート施設は、人間のみならず猫にとっても一大楽園なのである
というわけで、アーバンなプチキャンプを楽しみたい向きで、かつ猫好きには是非ともお勧めしたいアウトドア施設である。
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