我が家では、ちょっと中華っぽいのが食いたくなると何とかの一つ覚えのように麻婆豆腐を作って食していたのだが、最近はすっかり炸醤麺(ジャージャーめん)がブームである。というのも二回目の北京主張(今年の正月明け)の際に、北京市内にある炸醤麺の老舗「老北京炸醤面大王」で大変美味い炸醤麺を食べて以来、すっかり炸醤麺に凝ってしまったのだ。
ちなみに日本の中華屋さんでもたまにジャージャン麺とかジャージャー麺というメニューを見かけることがある。しかし、本場のそれとは似ても似つかぬものであることが多い。炸醤麺は中国北部で生まれた北京の代表的な麺料理で、茹で上げた麺に味噌を油で炒めたもの(炸醤)をかけて食べる料理。北京スタイルの場合、炸醤の他に、生のキュウリや茹でた各種豆類、野菜をぶち込んで、よくかき混ぜて食べる。炸醤麺に関する情報についてはこちらが非常に詳しい。
ということで、今日も突然に炸醤麺が食いたくなり、さっそく作ってみた。まずは麺打ちから。強力粉に水を加えてひたすら捏ね、適当にモチモチしてきたら二時間ほどねかす。その間に炸醤を作る。まずは挽肉ではなく豚の切り落としを細かく刻む。本当はバラ肉で作るのだが、モモ肉を使うのがハマダ家流だ。中華鍋に油を引いてを刻み肉と生姜、ネギ、豆板醤(北京で買ってきた本場物)を炒め、そこに味噌と甜麺醤(同じく北京物)を合わせて水でといたものを加える。仕上げに三温糖と唐辛子を適量入れて炸醤のできあがり。
寝かせた麺のもとをさらに捏ね、麺棒で均一に延ばしてからザクザク切る。それを沸騰させた鍋にぶち込んで 4~5 分茹で上げれば麺の完成。器に麺を盛って、そこに炸醤と刻んだキュウリ、別に茹でておいた枝豆をたっぷりのせて、これで炸醤麺の出来上がりである。あとは適当に混ぜ合わせてひたすら食うのみ。麺の強力なコシと、ツルツル、モチモチとした歯ごたえがたまらない。ピリ辛の肉味噌も、この暑い季節には最高である。シャキッとしたキュウリのフレッシュさと枝豆の適度な塩気も、絶妙なアクセントとして口中にひろがる。いやほんと、マジで美味い。ウマー。ウマー。
どうですか、お宅でもおひとつ。簡単に作れるので是非ともおすすめだ。
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