本日 7 月 31 日は、地球上のかなりの部分で「ブルームーン」が見られる日である。ブルームーンとは、一ヶ月のうちに来た二度目の満月をそう呼ぶ。
月齢周期は約 29 日なので、一ヶ月は二月を除けば 30 日か 31 日なのだから、感覚的には 三年に一度ぐらいは起こってもいいような気がする。実際のところは、平均して 19 年に約 7 回、およそ 33 ヶ月に一度の頻度で発生するらしい。ちなみに調べてみると、前回「ブルームーン」が起こったのは 2001 年 11 月で、次回は 2007 年 6 月である。
この "blue moon" は英語の慣用句になっていて、"Once in a Blue Moon"というと、ごくまれなことというような意味合いをあらわすそうだ。こういう使い方をされるのには、16 世紀ごろから「月が青い」という言い方で「ありえないこと」を表現する言い回しがあったためらしい。三年に一度の頻度でごくまれと言うのも大げさのような気もするが、まあまあそこそこ珍しい現象ではある。
そういえば日本では月が青かったり、一ヶ月に二度満月があることを珍しいと感じる感覚はない。古来から「月」という天体がごく身近にあったはずの日本で何故だろうと考えたら、そういえば本邦ではつい最近まで太陰暦を使っていたのだった。一ヶ月に二度、なんてありえないわけである。
ところで月と地球の位置関係から厳密に言うと、本日のブルームーンはアメリカ西海岸あたりからカトマンズぐらいまでで、日本では満月になるのが 8 月 1 日にずれ込んでしまう。もちろん 8 月 30 日になれば本当のブルームーンが日本でも見られるので、どこぞのおねーちゃんを夜中に連れ出すきっかけに使えるかもしれない。もし本ページを読んで見事成功した方がおられたら、お礼として私にお金を送るように。
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