基本的に、というか骨の髄までメタル野郎な私だが、メタル以外にも良いギター弾きの作り出す音楽は何でも好きなのである。その良いギター弾きの一人、高中正義も私のフェイバリット・ギタリストであった。
ストラトも良い感じで直ったし、ということで高中の数ある名曲の中で最も気に入っているこの曲を弾いてみた。
聴いているだけなら簡単そうだったんだが、実際コピーしてみるとかなり手強い。音をなぞるだけならそうでもないが、軽快な16ビートのリズムにきっちり乗りつつ音の粒を立たせて歯切れ良く弾ききるのは、それなりの修練がいる。録音前に一ヶ月ほどみっちり練習したが、良く聴くとところどころハシったりモタったりして微妙に怪しい。今の私にはこれが限界か。
それにしても高中氏の曲は弾いていて大変楽しい。あまりに楽しいので、高中シリーズ第二弾の公開も近いかも。
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
と新年の挨拶はいいんだが、すっかりご無沙汰なこのサイト。数えてみると昨年 2013 年は二回しか更新していない。いくらなんでもご無沙汰にもほどがあるというところだが、こんな状態ではたして定期的に見に来ていらっしゃる人はいるんだろうか。まあ今年はもう少し更新頻度を上げて、って去年も書いた気が。
ということで新年最初のネタは、最近これしかないというギターネタ。
手持ちのギターの中の一本、Seymour Duncun のストラト。買ってからすでに 20 年近くたつ、今や立派な「オールド」なのだが、数年前からなんだか調子が悪い。出音がやたらとこもったり、ガリガリ異音がしたりと電装系の異常だと思われる不調が続いていた。キャビティ内を開けて配線をチェックしてみたのだが特に異常なし。となるとピックアップ本体の可能性が高い。よし。いい機会なのでピックアップを換装することに決定。
と決めたはいいが、新しいピックアップをどれにするか。さんざん迷いに迷った挙げ句、Seymour Duncun のギターに取り付けるピックアップとくれば、やはり Seymour Duncan しかなかろう。で、ダンカンで今一番ホットなピックアップはこれしかない。ということで最終的に選んだのは、「巨匠」こと Yngwie J. Malmsteen のシグネチャモデル、YJM FURY である。
パッケージにデカデカとプリントされた巨匠のドヤ顔に、思わず心が和む。しかし巨匠、口内炎でも気になるんでしょうか。
そんなことはどうでもよく、早速古いピックアップを取り外して巨匠モデルに換装である。
三つのピックアップ全てに燦然と輝く「YJM」の刻印が実に押しつけがましい。だがそれがいいのだ。だって巨匠だから。
せっかくピックアップを巨匠モデルに変えたので、記念に一発弾いてみた。曲はもちろん巨匠の「Rising Force」。とりあえず版なのでバッキングのみ。ギターソロはもう少し練習してからということで。
ちなみに音作りは全て Line6 の POD XT Live でやっている。巨匠の使用機材を参考に、シミュレーションアンプに JCM2000 を選択して軽くブースト状態にセット、そこにスクリーマで歪みを足してやり、ちょっと強めにリバーヴをかけるのが基本。さすがにピックアップが巨匠モデルなのでここまででも結構巨匠っぽい音になるが、更にごく薄くコーラスを被せてやると音のエッジが立って、巨匠独特のキラキラ感が増して良い感じになる。
ということでピックアップは変えたのだが、肝心の腕前が巨匠にはほど遠い。今年も精進あるのみですなあ。
大変ご無沙汰しております。
突然ですが、NHK の朝の連続ドラマ「あまちゃん」のテーマ曲があまりにも楽しげなので、ギターで弾いてみた。youtube はちょっとアレっぽいらしいため、動画ファイルのみ直リンク。ファイルサイズが結構でかい(約 50MB)ので、閲覧時はご注意を。
コピーするにあたり、クリーントーンやら何通りか試してみたのだが、ブラス系に負けないようにガッツィにプレイすると最終的にはこんな感じになりました。やっぱり私は何を弾いてもハードロックになってしまうのよね。
我が家の猫、フェイツイさんが、本日 16 時ちょうど、虹の橋を渡っていった。6 才。純血種は比較的短命とは言え、それにしたってまだちょっと早かったんじゃないかねえ、フェイツイさん。
元々心臓と腎臓に問題があることは分かっていてそれなりに注意はしていたのだけれども、今年の夏頃から腎臓方面が徐々に悪くなり、今月に入ってから急激に症状が進行。先日私が河口湖周辺を死ぬ思いで走っていた頃には、もう後ろ足に力が入らなくなっていた。
我が家の周辺では夕方、地域スピーカで「ふるさと」のメロディが流れ出す。音楽が鳴る時間は季節によって少しずつ違い、夏場は午後 6 時、秋と春は 5 時、そしてこの季節には 4 時きっかりにそれなりの音量で、あのおなじみのメロディが鳴るのだった。我が家では夏場、あのメロディが鳴ると夜のご飯をあげることになっていた。フェイツイさんはそれをすっかり憶えてしまい、家の外から「ふるさと」が聞こえ始めるとすっくと立ち上がって「ご飯の時間だよ」と家人に催促するのが常だった。
そして今日、もうほとんど動くことも出来なくなっていた彼が、あのメロディが流れ始めた時、突然前足を踏ん張って立ち上がり、最後の力を振り絞るように大きく大きく鳴いた。ヨレヨレでぐったりで、肉が削げて骨と皮だけになった細い体の、一体どこにそんな力が残っているのか。驚くほど大きな大きな声で。
フェイツイさんは我が家に来て幸せだったのだろうか。少なくとも私はこの六年間、これまでの人生でないほど幸せだった。大の大人のおっさんが今更何を言うかと我ながら思うけれども、愛おしいという言葉の本当の意味を、教えてくれたのは彼だった。
フェイツイさんは虹の向こうに行ってしまったが、そのうち何年か何十年後かはわからないが、私もいつかその橋を渡る時がやってくる。橋の向こうで待っている(待ってくれていると思いたいが)フェイツイさんが、あの時、何を思って鳴いたのか、きっと教えてくれるに違いない。「足が痛えー」か、「だるいー」か。まあ多分というか間違いなく「ご飯の時間だよー」で当たりだと思うのだが、どうですかねフェイツイさん。
北京赴任時より、日本に帰ったら是非とも走りたいと思っていた東京マラソンだが、昨年そして今年と見事に抽選に外れなんなんだよちきしょー訳のわからん芸能人走らせるぐらいだったら俺に走らせやがれ馬鹿野郎、などとふて腐れていた私である。
しかし捨てる神あれば拾う神あり。昨年買ったジョギングシューズがさすがに一年も使っていたらボロボロになり、先月、新しいシューズを購入したのだった。今回チョイスしたのは世界最高峰のスポーツギアを提供し続けるミズノの最新ランニングウェポン、ウェーブマーキュリー2。一時期アシックスや海外メーカに浮気したこともあるが、幅広、甲高と典型的な日本人の足型を持つ私にとって、最もフィットするのはミズノ製のシューズ。今回も迷うことなくミズノを選んだのである。
東京マラソンはまたもや外れたが、さてこのシューズでまたぞろ走ろうかい、と思いつつレジで会計を済ますと、売り場のお姉さんから一枚の葉書を手渡されたのである。ミズノが協賛している富士山マラソンの参加抽選であった。かつては河口湖マラソンとして、国内でも有数の参加者を誇る大規模な市民マラソンであったが、今年から名前も新たに継続されるとのことである。しかし東京マラソンのこともある。引きの悪い私のこと、まあ当たればめっけものよ、とその時はごく軽い気持ちで葉書を受け取り、必要事項を記入して投函してみた。
大当たりである。当確である。勝訴である。何に勝ちか。
しかし正直驚いた。当たりなんてあるのねほんとに。しかも当選者は参加料なし(フルマラソンの一般参加は9,000円だ)。すげえぜミズノ。太っ腹じゃんかミズノ。俺はもう一生ミズノ以外のランニングシューズは買わん。
そんなわけで突如として決まったマラソンであるが、実はこれが初フルマラソンなのだった。はたしてどうなるか。とは言え北京在住時代に北京国際マラソンでハーフは走ったこともあるし、普段の練習でも週に一度は 20km のコースを走り、最長なら 35km を走ったこともある。少なくとも完走は何とかなると思われる。だが問題はタイムである。出来れば 4 時間切り、いわゆるところのサブフォー達成を目標としたい。持病の右膝痛さえ何とかもてば、という条件付きだが。いやまあ、とりあえず初めてだし、4 時間 15 分ぐらいにしておきます。弱気だな。
ということで、本番は明日。幸い天気は良さそうだし、初冬の霊峰を望みながらの初マラソン挑戦となりそうである。まあ呑気に富士山を眺めている余裕は無いわけだが。
ということで、JP6 購入記念に一発弾いてみた。曲はもちろん Dream Theater、その最新アルバム「Dramatic Turn of Events」から「On the backs of angels」。
聴いているぶんには Dream Theater にしては比較的簡単かと思ったら全然そんなことはなく、随所に小技が効いていて息つく暇も無し。ギターソロも特に後半、スウィープピッキングによるアルペジオフレーズから怒濤の六連フルピッキングは、弾ききるまでに結構練習したですわよ。
ちなみに John Petrucci 氏ご本人によるこの曲をレクチャーしたビデオがあったので、以下に。
やっぱり上手い。というか凄すぎる。そりゃ世界最高峰のテクニカル・ギタリストだから当たり前か。しかし私も一応弾ききってるつもりだが、Petrucci 氏の余裕度というか、ウルトラスムーズさには遙かにほど遠い。まだまだ精進が必要ですな。
どうでもいいが、John Petrucci 氏と私は同い年(日本式の学年だと Petrucci 氏が一つ下だが、生まれ年は同じ)。そう思うとなんだか負けてられないと思うのであった。勝てる見込みは無いわけだが。
お久しぶりでございます。気がつくと九月半ば。季節は巡って夏は過ぎ、秋口に差し掛かっているところですか。まだまだ蒸し暑い日が続いているわけですが。
さてこの数ヶ月の間、まあなんだかんだといろいろありましたが、ちょっとした臨時収入があったので、以前から狙っていたこれをついに購入。
DREAM THEATER のギタリスト、John Petrucci のシグネチャモデル、Musicman の John Petrucci 6(JP6)、その 7 弦モデルであります。いやー、買っちゃいましたわ。
色は MYSTIC DREAM。基本は緑色(上の写真参照、ちょっと黒っぽいが)なんだが、光の加減で紫にも見えるという不思議な色合い。
7弦モデル(通常のギターは 6 弦、ロー B が追加されている)なので、ネックは当然それなりに太い。最初は若干違和感があったものの、弾き込んでいるうちにすっかり慣れた。太いには太いものの、薄さが極薄なので非常に弾きやすい。
ピックアップはフロントが DiMarzio の LiquiFire、リアが同じく DiMarzio の Crunch Lab。パワー感がありながら粒立ちとエッジの効いたドライブサウンドが気持ちいい。エフェクトの乗りもいいので、クリーンにしてもシャキーンと抜けのいい音が作りやすい。
さらにフローティングタイプのトレモロユニットの中にピエゾピックアップも内蔵。このあたりの仕様は Petrucci 氏が実際に使っているギターと全く同じ。そりゃシグネチャモデルなんだから当たり前か。このピエゾピックアップも良く出来ていて、エレアコっぽい明るく乾いた音が素晴らしい。トグルスイッチ一発でマグネットとピエゾが切り替えられるから、このギター一本あれば大抵の曲はこなせる。
それにしてもこのピックアップのバリエーションといい、演奏中でも右手で自然に操作できるように円形に配置されたスイッチやツマミ類のレイアウトといい、実戦(ライヴ)向けに実に良く考えられている。これぞ正に戦闘マシン。さすが John Petrucci。まあこのギターを使ったからって Petrucci 氏のように弾けるわけではないですが。
ちなみにこの John Petrucci モデルを含めて、現在メインで使っているのはこの三本。
左は学生時代に買って長らくメインギターだった FERNANDES のストラトハムバッカー。型式は不明(確か FR-85 だったような)で、オリジナルからピックアップをフロントが EMG81、リアがEMG85 に換装、更にコントロールをヴォリューム一発のみに交換してある。思えばこのギターも 25 年もの。今や立派なオールドですな。
右側は 90 年代半ばに購入した Seymour Duncan のストラト。メーカ名はダンカンだが、確か製造は ESP だったか。形状はストラトながら、ピックアップはアクティブタイプのハムバッカーなので、通常のストラトよりも図太い音が出るのが特徴的。ただ純粋なストラトの音が欲しくなってきたので、そのうちピックアップを交換する予定。変えるとしたらやっぱりダンカンの YJM FURY あたりですかね。そういえばこのギターも今回の JP6 と同じく「臨時収入」で買ったんだった。次の「臨時収入」はいつか。来年もあるといいんだがねえ。
ということでギターを買って日夜弾き倒しているわけだが、せっかく John Petrucci モデルを買ったので、ここはやはり Dream Theater の曲を弾いて、いわゆる「弾いてみた」映像でも撮ってみたい。そちらはまた後日。
個人の所得にかかる、いわゆる住民税、すなわち県民税と市民税は、前年度の所得に対して課され、一般的なサラリーマンではその翌年 6 月から給与からの控除が開始される。私は中国から帰任したのが 2011 年 4 月。したがって 2010 年は日本に居住していなかったから、日本での所得は無し。したがって帰国した昨年 4 月から本年 2012 年の 5 月まで、住民税は一切控除無しという、まるで新入社員時代のような素晴らしい状況となっていたのだった。
ところが先日、受け取った今月分の給与明細を見ると、きっちり控除されていた。もしかしたらと淡い期待をしていたんだがなあ。まあそりゃそうなんですが、やっぱり忘れてはくれませんかそうですか。
稀代の天才シンガー、ジャニス・ジョプリンが、スターダムに駆け上がる前に地元サンフランシスコで結成していたバンド、Big Brother & The Holding Company の 1968 年のライヴ盤。
なんでもこの CD は当時のレコーディングエンジニアだった人物が音源を発掘、現代の技術でディジタル・リマスタリングしたものだそうである。さすがに古い音源だけあって音質的には古くさく感じるが、それでも当時のライヴならではの臨場感と熱気が伝わってくる。蛇足ながらジャケットもすごくいい。
1968 年というと、モントレー・ポップ・フェスティバルやウッドストック・フェスティバルでの伝説的なパフォーマンスで大ブレイクする直前であり、認知度的にはローカルバンドの一シンガーというところだったのか。それでもあの正に命を削って絞り出すような熱いシャウトは随所で炸裂している。実際このわずか二年後、ドラッグのオーバドーズにより 27 才という若さで夭折することになるのだが、生き急いだ天才はこの当時何を思って歌い続けていたのか。
もしあなたが Superfly を聴いてロックに目覚めた若い人ならば、是非とも一度ジャニス・ジョプリンを聴いてみてほしい。40 年も前にこんなにも凄い歌い手がこの地球にいたんですよ。